【阪神】“桐生に勝った男”ドラ4・島田、盗塁王太鼓判

スポーツ報知
秋本真吾臨時コーチ(右)指導の下、ダッシュする島田(中央は石井)

 阪神のドラフト4位・島田海吏(かいり)外野手(21)=上武大=が19日、夢の盗塁王への太鼓判を押された。兵庫・鳴尾浜での新人合同自主トレには、陸上200メートル障害でアジア記録保持者の秋本真吾氏(35)が講師として参加。9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀に、中学時代には先着したことがあるという韋駄天(いだてん)に「まだ完成していない。正直、全然まだ速くなる」と力強い言葉を贈った。

 秋本氏は50メートル5秒7のタイムを持つ背番号53に「(足を踏み出す)回転数が高く、腕振りもコンパクトでキレがある走り方」と高評価。一方で「小さいりきみがなくなれば…」と改善点も伝授した。

 チームは16年まで3年連続リーグ最少の盗塁数だったが、昨季は70盗塁でリーグ3位だった。リーグトップの広島に42差をつけられたが、走塁への意識は高まっており、快足ルーキーにも期待が高まる。

 「虎の53番」といえば、通算381盗塁で2003、05年のリーグ制覇に貢献した赤星憲広氏。その背番号を継ぐ男が、貪欲に走り続ける。(長尾 隆広)

 ◆島田 海吏(しまだ・かいり)1996年2月6日、熊本・宇土市生まれ。21歳。九州学院高では2年春に甲子園出場。その後、上武大へ進学。2年春からリーグ戦6季で36盗塁をマーク。2017年ドラフト4位で阪神入り。175センチ、72キロ。右投左打。

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