【ロッテ】中村“井口本”読み2世襲名

スポーツ報知
「3割・30盗塁」を目指すことを誓った中村

 ロッテ・中村奨吾内野手(25)が19日、“井口2世”に名乗りを上げた。沖縄県内で自主トレを公開し、今季の目標を「打率3割、30盗塁」に設定。「大学2年から二塁をやり始めて目標になった。打って、走って、守れる井口監督のように」と理想の二塁手像を挙げ、今季からコンバートされた二塁の座を「誰にも譲らない」と固く誓った。

 昨季は主に三塁、遊撃を守り、85試合、打率2割7分5厘、自己最多9本塁打も、守備は12失策と安定感を欠いた。指揮官は昨季二塁でゴールデン・グラブ賞の鈴木を三塁にコンバート。潜在能力のある中村を早大2~4年にプレーした“本職”に就かせて守備の負担を減らし、本来の打撃を取り戻させたい思いがある。中村自身も「監督が『サーティー(30本塁打)・サーティー(30盗塁)』に近いと言ってくださっている。積み重ねて貪欲にトライしていく」と大目標を決めた。

 井口監督は5年目の01年に遊撃から二塁にコンバートされ、140試合で44盗塁(盗塁王)と飛躍した。4年目の中村も“井口ロード”を歩みたいところだ。既に指揮官の著書「二塁手論」と「心の軸」の2冊を何度も読み、井口イズムを頭にたたき込んだ14年ドラ1。素質を開花させる時が来た。(長井 毅)

 ◆中村 奨吾(なかむら・しょうご)1992年5月28日、兵庫県生まれ。25歳。天理高では2年夏から甲子園3季連続出場。早大ではリーグ戦通算11本塁打。14年のドラフト1位でロッテ入団。17年からミスターロッテ・有藤通世らが背負った「8番」を継承。180センチ、79キロ、右投右打。年俸3500万円。

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