【日本ハム】中田、清宮へ3つの金言「焦るな」「環境生かせ」「自主性持て」

スポーツ報知
ニッポンハムのソーセージを栗山監督(右)から食べさせてもらう清宮(カメラ・泉 貫太)

 日本ハムの中田翔内野手(28)が20日、ドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=に3つの金言を贈った。千葉・幕張メッセで本社の商品展示会に出席し、清宮と対面。球団の高卒新人野手では、08年の自身以来の春季キャンプ1軍スタートが決まった18歳にエールを送った。

 同じスラッガーとして、高校通算最多の111発を放った清宮のことは気にかけていた。この日、後輩から「よろしくお願いします」とあいさつを受けた新主将は、金言を授けた。

 《1》焦るな 清宮は右手親指付け根(母指基節骨=きせつこつ)の骨挫傷で、1週間は打撃練習などを回避する予定。それでも「この時期で良かった。キャンプからは、自分もみんなもバンバン(状態を)上げてやっていかないといけない。それまでに準備して間に合わせればいい」と助言。

 《2》環境を生かせ 1軍は今季から米アリゾナ州のDバックスの施設を使用。充実した設備に加え、温暖な気候の中で調整を行うことが可能とあって「全体練習が終わってから、個人練習にたっぷりと時間を使えばいい。暖かい中でしっかり体も動かせる」。環境を最大限生かした使い方を求めた。

 《3》自主性を持て 育成の意味合いが強い2軍に比べ、1軍は結果を残すために自ら考え、行動を起こす必要がある。「1軍は自主性というか自分でしっかりやる、準備をしなさいという場所」と自主性を求めた上で、「あれだけの選手であれば1軍の方がやりやすいと思う」と能力の高さも認めた。

 今月中旬には「(4番は)いいんじゃない、清宮君でも。俺は6番くらいでのんびり打ちたい」と冗談を飛ばしたが、当然、4番の座を譲るつもりはない。体重は昨季開幕時から14キロ増の104キロとなり「楽しみではある」。昨季1軍定着後ワーストの16本塁打に終わり、巻き返しに燃える主将は「一緒に早くグラウンドに立てるのを楽しみにしている」と、新旧のドラフト1位の競演を心待ちにした。(小島 和之)

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