【日本ハム】栗山監督、道内スポーツチーム名を「ファイターズ」化提案

スポーツ報知
始球式を行った日本ハムの栗山監督(中央)

 日本ハムの栗山英樹監督(56)が21日、「北海道ファイターズ化構想」を提案した。札幌市内の北海きたえーるでプロバスケットボールB1リーグのレバンガ北海道―川崎ブレイブサンダース戦を観戦。「レバンガ北海道×ファイターズコラボレーションDAYS」としてティップオフセレモニーなどに出演した後、道内のスポーツチームを同一の名称にし、協力体制を築くという、大きな夢を語った。

 レバンガの熱戦に触発された栗山監督は大きな夢を口にした。「バレーボールだったり、アイスホッケーも含めて、北海道のチームが同じ名前でいけたらっていう理想もある」。国内トップリーグに参戦する道内の有力スポーツチームが同一の名称を共有するという大望。「北海道なら、そのくらいの新しい発想を持って向かえるはず」。指揮官の目に迷いはなかった。

 見据えるのは北海道全体の利益だ。日本ハムは今年、北海道に移転して15周年。「北海道179市町村応援大使」で選手が各市町村を回る活動をするなど、地域に愛される球団を目指してきた。昨季は主催72試合の観客動員数が208万6410人で移転後最多。徐々に成果が出始めている。一方のBリーグは16年にスタートしたばかり。同年、旭川に男子バレーボールのヴォレアス北海道も誕生した。発展途上のチームが垣根を越え連携すれば、生まれる相乗効果は計り知れないと指揮官は考えている。

 新潟ではサッカー、バスケ、野球、陸上、冬季競技などが「アルビレックス」の名称を共有し、地域密着型の総合スポーツクラブとして活動する例もある。「レバンガが勝つためにNBAの超スーパースターが必要になった時、そのお金がファイターズから出ていてもいいかもしれないよね」。資金面での協力など、夢は広がる。

 レバンガ北海道の水野宏太HC(35)は「同じ北海道のチームとして今後も盛り上げていきたい」と共闘を誓う。「お金の問題とか難しいかもしれないけど、そういう夢を見ながらいく方がいい」と栗山監督。今は一人の夢に過ぎないが、実現すれば北海道スポーツ界にとって、革命になるかもしれない。

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