【中日】松坂が入団テストでナゴヤ球場入り まもなく非公開で開始

スポーツ報知
ナゴヤ球場に到着した松坂(カメラ・渡辺了文)

 ソフトバンクを退団した松坂大輔投手(37)が23日、中日の入団テストを受けるため、午後1時過ぎに球場入りした。まもなく非公開でテストが始まる。

 ナゴヤ球場は午前中から報道陣約100人が詰めかけ、テレビ局は中継車が待機するフィーバーぶりとなった。ある選手は「ドラゴンズが始まって以来の報道陣の数だね」と目を丸くするほどだった。

 松坂は昨季終了後、コーチ兼任などの打診もあったソフトバンクを退団し、自由契約となった。その後は家族の住む米国に戻り、自主トレを積んできた。西武時代から旧知の森繁和監督(63)は「顔を見ればいいよ」と話しており、入団は決定的な状況だ。

 春夏連覇を果たした横浜高時代からフィーバーを起こしてきた松坂も、右肩痛の影響もあり、昨季までの3年間は未勝利。1軍登板数も1試合に終わっている。平成の怪物の復活に注目が集まる。

 ◆松坂 大輔(まつざか・だいすけ)1980年9月13日、東京都生まれ。37歳。横浜高の98年甲子園で史上5校目の春夏連覇を達成。同年ドラフト1位で西武入団。99年から3年連続最多勝。06年オフにポスティングシステムでRソックス入りし、08年に日本投手最多の18勝。13年途中にメッツに移籍し、15年にソフトバンクで日本球界復帰。第1、2回WBC(06、09年)でMVP。通算成績は日本で108勝60敗1セーブ、防御率2・96。メジャーで56勝43敗1セーブ、防御率4・45。183センチ、93キロ、右投右打。

 ◇松坂ソフトバンク入団後の経過

 ▼14年12月4日 米大リーグ・メッツからの入団を発表。9シーズンぶりの日本球界復帰。

 ▼15年5月20日 ウエスタン・オリックス戦に登板し、2回2安打1失点。その後、右肩に違和感を訴える。

 ▼同8月18日 関東地方の病院で右肩を手術。

 ▼16年3月3日 韓国・斗山との練習試合に先発。288日ぶりの登板で2回完全。

 ▼同10月2日 楽天戦で国内復帰後初、06年10月以来10年ぶりの1軍登板を果たすも、8回からの1イニングを3安打4四死球で5失点。

 ▼同12月29日 プエルトリコのウィンターリーグで7回3安打1失点。計4試合に先発して0勝3敗、防御率2.70で終えた。

 ▼17年3月25日 広島とのオープン戦で7回無安打無失点と快投。それでも1軍の層が厚く、開幕は2軍スタートに。

 ▼同4月11日 和田が左肘の張りで抹消。代役として15日のオリックス戦に先発することが決定。

 ▼同4月12日 体調不良で登板回避決定。

 ▼同11月5日 球団から支配下登録を外れ、コーチをしながら復帰を目指す案を提示されたが、現役一本にこだわり退団が決定。

 ▼同12月17日 台湾の地元紙「アップルデイリー」電子版が松坂が台湾球界入りを視野に入れていると報じる。

 ▼同22日 中日が18年1月下旬に松坂の入団テストをナゴヤ球場で行うと発表した。

 ▼18年1月14日 中日・西山球団代表が入団テストを完全非公開で行うことを明かす。

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