【ロッテ】チェン、同姓同名12万人のトップに君臨する「チェン、チェン大丈夫」

スポーツ報知
今季の意気込みを語ったロッテ・チェン

 ロッテのチェン・グァンユウ投手(27)が24日、“チェン・オブ・チェン”襲名に名乗りを上げた。ロッテ浦和で自主トレを行った左腕は「台湾の人口が約2300万人いて、その中で『チェン』って名字が一番多い。しかも『チェン・グァンユウ』って名前が12万人いるんです。そのうち野球界には同じ漢字(陳冠宇)の選手が21人いる」と“衝撃の事実”を打ち明けた。続けて「僕が活躍すればそれだけ名前が広がる。チェンの中で憧れの存在になりたい」と目を輝かせた。

 台湾では小学から中学、大学、社会人、プロ野球までの各カテゴリーごとに、協会への選手名登録が義務付けられているという。チェンはスマートフォンで選手名が掲載されているサイトを見つけると、自分以外の20人の陳冠宇を確認。年齢構成を見て「プロは僕一人ですけど、年上が1人いるので僕が2番目ですね」。昨年12月には台北での野球教室で小学生の“ミニ”グァンユウと記念写真を撮ったことも明かした。

 オフは元中日のチェン(現マーリンズ)と合同自主トレを行い「(活躍は)チェン、チェン大丈夫」と自信をつけた。昨季は自己最多の27試合で3勝4敗、防御率3.29の好成績をマークした。今季も先発、救援とフル回転し、さらに名を上げる。(長井 毅)

 ◆台湾名字ランキング 名前の統計を出している台湾内政部の調べによると総人口約2350万人のうち、1位は陳(チェン、約262万人)で全体の11%を占める。次いで2位は林(リン、約195万人)、3位は黄(ホァン、約142万人)が続く。これまで日本球界でプレーした選手の中では郭泰源(元西武)ら「郭」姓が5人でトップ。次いで林威助(元阪神)ら「林」姓が4人。さらに陳偉殷(元中日)ら「陳」姓が3人。

 ◆チェン・グァンユウ(陳冠宇)1990年10月29日、台湾生まれ。27歳。台湾・穀保家商から国立体育大学を経て、2011年に横浜(現DeNA)入団。14年に戦力外となり、同年11月にロッテにテスト入団。15年に来日初勝利。通算49試合、9勝9敗、防御率3.51。WBC台湾代表。179センチ、75キロ。左投左打。年俸2160万円。

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