【阪神】金本監督、3年目テーマ変革「厳しさ」捨てる「とにかく明るく」

スポーツ報知
報道陣の囲み取材に応じ笑顔の金本監督

 阪神・金本知憲監督(49)は24日、今季のテーマとして「ノビノビ野球」を掲げた。甲子園球場で合同コーチ会議を開き、1、2軍のキャンプメンバー振り分けなどを決定。練習メニューでは夜間練習廃止が確認されるなど「とにかく前向きに明るく。ノビノビやってほしい。ベンチのムードは、暗いより、明るいほうがいい」と、就任3年目で“鬼の金本”から卒業を図る。

 就任1年目はチームのモットーとして「厳しく、明るく」を打ち出し、2年目は「明るく、厳しく」と、優先順位が逆になった。そして、今年は「明るく」を追求する。「チームの雰囲気を変えていきたいということで、厳しくというのが先に付いていた。どういうところで怒られて、どういうところが自由でと、みんな分かってきたと思う。そろそろ、明るさから、勢いつけていこうや、と」。指揮官が狙いを説明した。

 「厳しく」撤廃の路線変更は、イズム浸透の自信の裏返しでもある。「3年目になって空気感といいますか、方針を選手がはっきり分かってくれている」と、リーグ制覇へ向け、締めつけすぎるより、勢いを重視。参謀の片岡ヘッドコーチも「ご飯を食べながらコミュニケーションを取ることが大事」と、キャンプ恒例の夜間練習を廃止してまで、チーム一丸の環境づくりをする方針を明かした。

 ただし「仏の金本」になるわけではない。「ふざけて、おちゃらけるとはまた違う」ときっぱり。締めるところは締めながら、明るく、激しく、13年ぶりの覇権を目指す。

(島尾 浩一郎)

野球

×