【楽天】菅原秀、自主トレで学んだ“上原メソッド”生かして160キロ&開幕ローテ目指す

スポーツ報知
打撃投手を務める菅原。今季は先発として期待される

 今季から先発として期待される楽天の菅原秀投手(23)は4日、“上原メソッド”を生かしての160キロと開幕ローテ入りを目標に掲げた。1月、大体大の先輩にあたる上原浩治投手(42)=米カブスからFA=の自主トレに4日間参加。体幹の重要性など多くのことを学んだ。「ちゃんとやれ。そうしたら160キロ出るから」という上原の言葉と方法論を信じ、2年目の飛躍を狙う。

 右足から始動する独特のフォームで、菅原は切れのある直球を投げ込んだ。久米島キャンプ4日目。屋内練習場でのシート打撃で、オコエら打者3人と対戦し71球を投げ込んだ。「去年の自分としか比べられないけど、ストライクの確率が何倍も上がった。ブルペンでもストライクが多いし、感触はいい」とうなずいた。

 考え方が根底から変わった。上原とともにした4日間は、5時間、ほぼ休みなしのトレーニング。「量も密度も、これぐらいやらないと、これぐらいの人にはなれないと思った。自分の甘さが分かった」。キャッチボールから、リリースの際の手首の角度をチェックすることを学び「続けていたら、ストライクが入るようになった」と笑った。

 重要性を説かれたのは体幹だった。昨年まで、ほとんどトレーニングをしたことがなく「『この体幹の弱さで155キロとか意味、分からん。腹立つ』と言われました。『体幹は何万回やってもケガしない。ちゃんとやれ、そうしたら160キロ出るから』と。160キロは出したい。可能性は感じているんで」。上原も行っている、2キロのボールを一瞬離し指先でつかむことを繰り返すトレーニングも導入。地道なトレーニングで体幹、指先を鍛え上げ、160キロ突破を目指していく。

 梨田昌孝監督(64)は「ポテンシャルは高い。先発という佐藤投手コーチの意見もあるので、チームが苦しいところで頑張ってくれれば」と期待を寄せた。「先発で勝負したい気持ちはある。(昨年5月、オリックス戦でのプロ初勝利は)3球で勝ったので、自分の力で1勝したい」と菅原。“上原メソッド”を継続し、160キロと先発の座をつかみ取る。(山口 泰史)

野球

×