ルール変更で野球が変わる!?プロ野球に2段モーション投手急増の可能性も

スポーツ報知
2段モーションで25球を投げた西武・菊池

 1月29日、日本野球機構(NPB)が2018年度の野球規則改正について発表した。

 注目すべきは、いわゆる「2段モーション」を反則投球とすることを定めた定義38の【注】を削除するという点だろう。今年から二段モーションの規制が緩和された。

 記憶に新しいのが昨年の西武・菊池雄星投手だ。投球時に上げた右足を上下させる動きが「2段モーション」にあたるとして、昨年8月17日の楽天戦(メットライフ)と同24日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で、計3回にわたって反則投球の判定を受けた。その後はフォームを修正したが西武が「判定基準が統一されていない」などとする質問書をNPBに提出するなど波紋が広がった。

 野球規則の「反則投球」は、投手板に触れずに投げたり、打者が構える前に投げることと定義されているが、日本では40年ほど前から独自の注釈として「動作を途中で止めたり、変更してはならない」というルールに違反した場合も反則投球と定め、走者なしなら「ボール」、走者ありの場合は「ボーク」を宣告していた。昨年の菊池のケースはこの項目が適用された。

 これが今年から緩和される。足を止めたりしてはいけないが、2段モーションは原則OK。春季キャンプでは各球団、ルールの範囲内で足を上下させるフォームを試す投手が続出している。楽天・松井裕や岸、DeNAの井納や巨人の田原、高木京などがいて、これからも増えていきそうだ。

 打者からすれば、タイミングを取りにくくなるだけに、早急な対応が求められる。2段モーションの投手が増えることで野球がどう変わるのか注目だ。

野球

×