【日本ハム】清宮、ソフトバンク・サファテとの対戦に意欲「打てるようになったらプロ」

スポーツ報知
送球練習を繰り返した清宮(カメラ・泉 貫太)

 【スコッツデール(米アリゾナ州)5日=ペン・小島和之、カメラ・泉貫太】日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が、早くも昨季のMVP右腕を警戒させた。この日、ソフトバンクのデニス・サファテ投手(36)が練習を視察し、清宮を「甲子園を見る度に、いいスイングをしていた」と高評価。清宮も「そういう投手を打てるようになったら、やっとプロになったなという感じがするのかな」と対戦に意欲を燃やした。

 高校通算最多の111発の怪物スラッガーのうわさは、球界NO1守護神の耳にも届いていた。第2クール初日、サファテはサングラスに帽子、半袖短パン姿のラフな格好で練習を視察。グラウンドで汗を流す清宮にも視線を送り、「キヨミヤ? 知っているよ。(ドラフトで)ホークスに来てほしかったけど、ファイターズはラッキーだね」。悔しそうな表情を見せながら、怪物の印象を語り出した。

 昨季はプロ野球シーズン新記録の54セーブをマーク。現在は春季キャンプ参加を免除され、現地で調整を進めているが「甲子園で見る度に、いいスイングをしていた。対戦が楽しみ」と清宮を予習済み。打力の高さを認めた上で「フォークばかり投げるよ。直球は投げない」と具体的な配球案まで披露した。

 最強クローザーからの評価に、清宮も喜びを隠せなかった。訪問には気付かなかったというが、高校時代の活躍を知っていたことを伝え聞くと「本当ですか? うれしい。まずは試合にちゃんと出られるように頑張りたい」と笑顔を見せた。

 同時に、いずれ訪れる対戦の時へ向けてイメージを膨らませた。「うなるような球。テレビで見ても伸びているし、フォークもすごく落ちる」と右腕の投球を分析。「そういう投手を打てるようになったら、やっとプロになったという感じがするのかな」と、頭の中でアーチを放つ姿を思い描いた。

 この日も右手親指の骨挫傷の影響で打撃練習は回避。金子内野守備コーチの指導の下、捕球動作から送球までの反復動作など基礎練習に励んだ。「だんだんとものになってきている感じ。積み重ねてきたものを失わないようにやっていきたい」。対決を心待ちにしながら、今は地道な練習でステップアップにつなげる。

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