【ヤクルト】青木「この球団を愛しています」入団会見で恩返し誓う

スポーツ報知
古巣・ヤクルトのユニホームを着て背番号23を見せる青木(右は小川監督=カメラ・渡辺 了文)

 メッツから7年ぶりにヤクルトに復帰した青木宣親外野手(36)が6日、沖縄・那覇市内のホテルで入団会見を行った。11年オフにポスティングシステムでメジャー移籍を後押ししてもらった経緯に触れ「去っていった感じだったんですけど、そんな自分に対して温かく迎えてくれるこの球団を愛しています」と強調。恩返しを約束した。

 決め手はチーム愛だ。グレーのスーツ姿で、11年も指揮を執っていた小川監督と登壇。入団の経緯を「初め、メジャーを優先して探していたんですけど、市場の動きが遅いのがあった」と史上まれに見るFA市場の停滞が一因と説明。「そんな中、ヤクルトに迷惑をかけられる時期はここまでじゃないかなと決断しました。毎年声をかけてくれて、切らさないでいてくれたので、すごくありがたかった」と感謝を口にした。

 第2クールが始まる7日からキャンプに合流。はやる気持ちを抑えられず、昼頃には屋内練習場で体を動かした。首脳陣はすぐには本隊に合流させず、本人に調整を任せる方針。史上7人目となる4度目の首位打者に「それくらいの活躍をしたいです」と高い目標を掲げている。

 苦い記憶は忘れていない。国内で最後にプレーした11年は最大10差を逆転され、優勝を逃した。「自分の日本時代はそこで止まっている。そこから前へ進められるようにしたい。やり残したことは日本で優勝すること」と力強く宣言。昨季、歴史的大敗を喫したチームを救うため、止まっていた針を動かす―。何度も見せた笑顔に、強い自信と覚悟がにじんだ。

(田島 正登)

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