【阪神】ロサリオが宜野座“バッケンレコード”170M弾!球場の外周道路通行止め

スポーツ報知
ロサリオの場外弾が落下した道路に危険を知らせる看板が設置された(カメラ・谷口 健二)

 阪神の新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手(28)=韓国・ハンファ=が8日、フリー打撃で異次元の飛距離を発揮した。14本のサク越え。最後の55スイング目は、左翼芝生席の奥に設置された防球ネット(約14メートル)を越え、推定飛距離170メートルの場外アーチとなった。

 「しっかりとコンタクトすることを心がけた。風が助けてくれたんだと思います」

 観客は新助っ人砲に拍手を送ると同時に、打球の行方に視線を送った。球場を飛び出したボールは、芝生席後方の一般道路に着弾。走行中のワゴン車とニアミスした。幸い、衝突はしなかったが、弾んだボールは奥の松林へ消えた。03年にスタートした沖縄・宜野座キャンプで、キンケードらの150メートルを超える“宜野座最長弾”となった。

 宜野座村はさっそく安全確保への対応に動いた。現在のネットより高い“ロサリオ・ネット”の設置を検討。さらに、休日明けの10日から、車両が通行していた外周道路を練習中は封鎖する緊急措置を決めた。

 ロサリオは初実戦だった7日の紅白戦で2安打。この日は右肩、右肘の疲労を考慮され、キャッチボールや送球練習を見合わせたが、金本監督も「打球の質がいい。上品な上がり方をしている」とメジャー通算71本塁打のパワーへ信頼を深めた。「あくまで打撃練習。試合でそれを打てるようにしたい」というロサリオのさりげない言葉も、真面目な性格の表れだ。平昌五輪で活躍が期待される日の丸飛行隊よりひと足早い“バッケンレコード”の170メートル弾。金本阪神に優勝という金メダルをもたらしそうだ。(長田 亨)

 ◆宜野座での主な特大弾
 ▽04年・キンケード 2月2日、右の新外国人がフリー打撃で左翼に推定飛距離150メートル弾。シーズンは26試合で3本塁打で、1年で退団。
 ▽08年・日本ハム・中田 2月10日の練習試合・阪神戦で、筒井から左翼場外へ130メートルの“プロ初アーチ”。プロ1年目は1軍に昇格できなかったが2軍で11本塁打。
 ▽12年・ブラゼル 2月11日のランチ特打で、左の大砲がスコアボードを越える150メートル弾。

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