【楽天】藤平尚真、田中将らとの合同トレで進化「去年とは全く違う」

スポーツ報知
ノックで軽快な動きを見せる楽天の藤平

 楽天・藤平尚真投手(19)が8日、沖縄・久米島キャンプで初めて打撃投手を務めた。八百板、岡島、山下と対戦し、変化球を交えながら55球を投げ、安打性の打球は7本のみ。順調な仕上がりを見せ「去年とは全く違う。体の使い方も違いますし、良くなっています」とうなずいた。

 浮き上がるような、伸びのあるボールに、山下のバットが空を切った。藤平が投じた内角高めの直球。球種を予告して投げるフリー打撃ではあまりない光景に、19歳の右腕も「ストレートは自分の中ではいいかなと思う。力を入れて投げたボールは、バッターもすごい詰まっている部分もあったので、自信にしていいかなと思います」と納得の表情だった。

 進化の証しだった。1月には田中将大(ヤンキース)や則本、松井らと自主トレを実施。球界を代表する投手を目の当たりにし、下半身主導の投球フォームを作ってきた。「上(半身)に力が入っていなかったので、肩、肘の不安もないし、しっかり下(半身)で投げられた」。球速は「130キロくらいだと思う」と言いながら、直球では打者の当たりをことごとく詰まらせた。

 先発ローテ争いは白熱。則本、岸、美馬、辛島に続く5、6番手を巡って安楽、森、池田、古川、近藤、塩見らとしのぎを削っている。11日の紅白戦(久米島)での登板が濃厚な右腕は「変化球は、まだブルペンであまり投げていないので、これから実戦に合わせていきたい。勝負になったらまた変わってくると思う」と不敵に笑った。(安藤 宏太)

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