【日本ハム】清宮、上々のプロデビュー 栗山監督「雰囲気がよかった」

スポーツ報知
屋根付きの打撃練習場で、今キャンプ初のティー打撃を披露した清宮(カメラ・泉 貫太)

◆練習試合 韓国KT1―4日本ハム=特別ルール=(10日・ソルト・リバー・フィールド)

 【スコッツデール(米アリゾナ州)10日=ペン・小島和之、カメラ・泉貫太】日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が、上々のプロデビューを飾った。

 10日(日本時間11日)に行われた韓国KTとの練習試合で、6回から一塁の守備に就いて実戦デビュー。栗山英樹監督(56)からは「雰囲気がよかった」と太鼓判を押された。また、試合前の練習では1月29日以来、キャンプでは初となる打撃練習も再開した。

 力強くグラウンドを蹴って、プロの舞台に飛び出した。アリゾナの青空の下で、清宮の表情が輝いた。待ちに待ったプロデビューは、1点リードの6回表。「心の準備はできていた」。全力疾走で一塁のポジションへ向かった。いきなり1死一、二塁、1死一、三塁などのピンチを経験したが、「(これまでと)変わらないところもあったし、これといってビックリしたことはなかった。緊張はあまりなかったです」。2イニングで打球処理はなかったが、堂々とプレーした。

 怪物ルーキーらしい強心臓ぶりを発揮した。投球のたびに「ナイスボール!」と大声を張り上げ、投手陣を鼓舞。「あまり黙ってもいられない性(さが)なので。意識している感じではなく普通に、黙っていてもつまらない」と、周囲に臆することなく存在感を示した。

 野球少年のようにプレーする18歳の姿は、栗山監督の目にも輝いて見えていた。「雰囲気がよかった。楽しそうだし、大丈夫。野球の流れにすぐに入れるし、持っているものがいいよね」と合格点を与えた。

 もう一つ、うれしい出来事があった。この日から右手親指の骨挫傷のため、回避していた打撃練習を再開。最初は素振りで30スイングして状態を確かめ、その後はティー打撃で20球。怪物は「うれしかった。100%ではないけど、制限している感じはなく気持ちよく振った」。見守った栗山監督が「バットの軌道がすごくきれい。彼の持っているものの大きさを見ていた人は感じたんじゃないか」と話すなど、大器の片りんを見せつけた。

 今後は、慎重に打撃練習の強度を上げていく予定。栗山監督は「一気にペースを上げないように指示をした」と話し、フリー打撃再開は2次キャンプ地・沖縄の見込みだ。打者デビューは21日の韓国サムスン戦(赤間)が有力。清宮は「(他の選手が)打っているのを見ると打ちたいなと思った。(打席に)立てれば立ちたい」。次は“打”のデビューに向けて、照準を合わせていく。

野球

×