【ロッテ】ドラ1安田の“一流の振る舞い”を体感…担当記者が並走した

スポーツ報知
球場から宿舎までランニングする安田

 ロッテの石垣島キャンプでは第3クール最終日の13日、球場から宿舎まで6キロのランメニューが課された。ドラフト1位・安田尚憲内野手(18)=履正社=にロッテ担当・長井毅記者(31)が並走。高卒ルーキー離れした「一流の言動」に迫った。

 午後2時40分、気温18度。青空の下、安田は「30分以内でいきましょう」と目標を掲げて球場をスタートした。2キロ地点までは順調だったが、3キロを超えると並走する報道陣の中には遅れる者も出てきた。ルーキーは後ろを見て、「ペースを落としましょうか」と気遣った。ハンディーカメラを持って走るテレビ局のディレクターには「そこ、危ないから気をつけてくださいね」と細やかな心配り。沿道を走る車からファンの声援が飛ぶと、何度も「ありがとうございます」と手を振った。18歳とは思えない“一流の振る舞い”だった。

 連日、午前6時に起床し、8時前には球場に入り、特打を敢行する。驚くべきは、高卒新人とは思えないほどの体力と、野球に向き合うひたむきさだ。楠コンディショニングディレクターは安田について「並みの身体能力ではない。普通にプロのメニューにもついていけてる体力もすごい」と証言。筋肉量や体幹の強さも既に「レギュラー級」だという。

 例年よりも密度の濃い練習は先輩たちも音を上げそうになるほど。だが、安田は「皆さんやっているので、ついていかないといけない」と一切手を抜かない“一流の姿勢”も兼ね備えている。

 午後3時8分。目標の30分切りを達成してゴールすると「疲れ? 大丈夫ですよ。ジョグなので」と安田。番記者たちが「絶対にジョグじゃない!」と声をそろえると、18歳らしいちゃめっ気たっぷりな笑顔で引き揚げた。生粋の関西人。大の大人を相手に、“一流のイジリ方”も身に付いていた。(長井 毅)

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