【日本ハム】清宮、ダルとサプライズ初対面「すごくオーラがあった」

スポーツ報知

 【スコッツデール(米アリゾナ州)13日(日本時間14日)=ペン・小島和之】日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が、カブス入りが決まったダルビッシュ有投手(31)と初対面した。古巣のキャンプを訪れた右腕に「すごくオーラがあった」と驚がく。将来的な大リーグ挑戦を視野に入れる18歳が、メジャーの超一流から刺激を受けた。また、この日の韓国LG戦では代走で“走者デビュー”を果たし、栗山監督から合格点を与えられた。

 日米で大きな注目を集める右腕が、清宮の前に現れた。午前中、守備練習を行っていたルーキーの視界の中にダルビッシュが突然、現れた。「(訪問を)知らなかったので、ビックリしました」。ドキドキを抑えながらあいさつを済ませ、両手で固く握手を交わした。

 将来的なメジャー挑戦も視野に入れる18歳の目に、現役メジャーリーガーはまぶしく映った。「すごくオーラがあって、体も大きかった。まだまだ自分は程遠いかな、と。こういう存在になりたいなと思った」と、将来の理想型を思い描いた。

 階段をまた一つ上った。午後は韓国LG戦の7回無死一塁の場面に代走で“走者デビュー”。「落ち着いてサインも見られた。一歩前進かな」と振り返った一方、1死後の中島の打席ではエンドランのサインが出て、左前打で三塁を狙いかけてストップ。「行こうと思ったけど、躊躇(ちゅうちょ)してしまった」と反省したが、栗山監督は「大丈夫だね。野球の試合の流れに乗っかれる」と一定の評価を与えた。

 清宮は「(過去に)ないかもしれない」という代走起用。ただの経験の場ではないことも理解していた。「テストみたいな感じですかね」。置かれた状況を冷静に分析できる能力を、指揮官は「(大谷)翔平もそうだったけど、そういうのが鋭い。こっちがなにを要求しているかが分かる。それが大事」と二刀流男を引き合いに出して評価した。

 この日は痛めていた右手親指に配慮して、打撃練習は回避。14日(日本時間15日)に1次キャンプを打ち上げて沖縄入りする。今後について指揮官は、1軍戦への帯同を軸としつつ、2軍キャンプ地の沖縄・国頭(くにがみ)村での打ち込みなどを行わせる案も明かした。「本当に1軍の皆さんの中でやれたことが、良い経験になった」と清宮。開幕1軍へ、勝負はここからが本番だ。

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