【中日】松坂大輔が金村義明さんに激白 他球団のオファーと今季の秘めた目標

2018年2月15日6時0分  スポーツ報知
  • スポーツ報知評論家の金村氏(左)と松坂が話している最中に、興味津々で窓からのぞくドアラ(カメラ・渡辺 了文)

 ソフトバンクから中日にテスト入団した松坂大輔投手(37)が14日、沖縄・北谷(ちゃたん)キャンプの練習後に西武時代の大先輩・金村義明氏(54)=スポーツ報知評論家=と対談した。実は中日以外からも獲得の打診があったこと、少年時代から憧れた巨人のこと、心に秘める今季の目標など、本音トークを展開した。(取材・構成=田中昌宏)

 金村「不安が安心に変わったわ。5日のブルペン投球を見たけど、ソフトバンクの時と全然違う。何があったんやろか」

 松坂「何も特別なことはしていないです。ずっと継続してきたというだけで。ただ、去年は(前年までの2年間で0勝に終わり)アピールしないといけない立場で、自分のペースでやれなかったのは確かです」

 金村「フォームも滑らかになった」

 松坂「いろいろ模索しても『100%これだ』とはならない。3つくらいのフォームを考えて、一番ストレスなく投げられるのを選ぶ感じですね。でも今までやってきた、痛くない投げ方を探すというのとは意味合いが違います」

 金村「チームの雰囲気はどう?」

 松坂「今の僕は、僕が入った時の金村さんや伊東勤さんのような存在。僕の感覚でいうと、すげぇおっさんだなって(笑い)」

 金村「僕が覚えてるのは、大輔が試合前に秋山先輩からグラブをもらって…」

 松坂「(頭を抱えて)あーあー」

 金村「(99年9月8日のダイエー戦で)秋山さんの顔面に死球を食らわせて左の頬骨を骨折。グラブもらって『ありがとう』と言うた試合で病院送りや。でも(打者1人を挟んで)次に吉永、小久保と内角高めの球で三振、三振やもん。それが高卒1年目。普通ならイップスになって野球生命終わりやで」

 松坂「僕が思ったのは、ここで崩れたら、そこをつつかれるなと。『死球が影響して打たれた』と言われるのが絶対イヤだったんです。だから内角を攻めることに関しては何も思わない。いかなきゃ抑えられない」

 金村「初登板(同年4月7日の日本ハム戦)でも外国人(フランクリン)の顔の近くに投げたら、マウンドに向かってこられて。でも逃げるどころか仁王立ち。収まったら『止めてくれると思ってました』って。中日の若い投手にはそういう強いハートを植え込んでほしいね」

 松坂「いやー、生意気だった!」

 金村「もう一度、初登板の日のように東京ドームで投げるところを見てみたい」

 松坂「KK世代に憧れていたので巨人と西武のファンでした。いまだに両球団にはファンとしての心理が残っているのかもしれないです。スポーツ報知に載って親も喜んでます(笑い)」

 金村「大輔はKK世代に憧れて、今の若い子は松坂世代に憧れる。『松坂世代』という言葉を意識したことは?」

 松坂「昔は言われることがストレスだったんです。同じ年に生まれただけで一緒にされるのが申し訳ないというか。でも最近、ファンに『僕も松坂世代なんです』って言われると、そう言ってもらえる間は頑張ろうと思うようになりました」

 金村「中日入りはテスト入団という形やけど、他球団からも打診があったとか」

 松坂「でも声をかけてくれたところがあるなら、最初に話をいただいたところに行こうと思ってました」

 金村「シゲさん(森監督)は『大輔は1勝でも2勝でもしてくれればいい』と言っているが」

 松坂「理想を言えば、たくさん勝てるに越したことはないです。ただ、数字的なことを言う立場じゃない。だけど戦える状態を維持できればチームの役に立てると思っている。そこに結果もついてくれば最高」

 金村「投げることで目標は言いにくくても、打つ方の目標を言うてほしい」

 松坂「セ・リーグは自分で打って自分で抑えられる。一番目立てるチャンスがあるというか。甲子園で本塁打を打って勝った試合(06年6月9日の阪神戦)は、打って写真が新聞に載ったことががうれしくて」

 金村「ナゴヤDで本塁打を打つことを公約にしよか」

 松坂「打ちたいですねえ」

 金村「昔から50歳まで投げたいと言うてるけど、投手でやり尽くしたら、今度は60歳まで代打の切り札としてやったらいい」

 松坂「いやいやいや…」

 〇…松坂はこの日も投球練習を行わず、休日の13日も含めて5日連続でブルペン回避となった。一方で小笠原が人生最多という317球の投げ込みを敢行。伝え聞いた背番号99は「僕も(西武時代の)06年に333球投げました。物覚えが悪い方なので、たくさん投げて体に覚えさせるために必要だと思ってやってました」。20歳のがむしゃらさに、若き日の自身の姿を投影していた。

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