【楽天】オコエ「外すとスッキリ」…打力UPへ新兵器“球を見づらいサングラス”

スポーツ報知
ビジョントレーニングに使用する特殊なサングラス「Visionup」を着用するオコエ

 楽天が15日、打撃力アップへ秘密兵器を導入した。動体視力のトレーニングの一環として野手全員が「Visionup」と言われる特殊サングラスを使用。レンズ部分を点滅させることで、意図的に見えにくい状態にして眼球の動きなどを鍛えた。楽天担当・安藤記者が体験リポートした。

 なにをやっているのか―。一見するとプレー中にかけるサングラスと変わらない。それなのに「Visionup」をつけると、運動神経抜群のオコエ瑠偉外野手(20)ですら5メートルの距離から下から投げたボールをキャッチするのが難しい。4万円以上する高級品に興味津々の梨田昌孝監督(64)も挑戦したが3球すべて落球。「全然捕れないじゃないか」と苦笑いだった。

 そして、指揮官のご指名もあって記者も体験した。しょせんただのサングラス、と軽い気持ちでつけてみたが、予想以上に見えない。レンズ部分がチカチカと白黒する。2コマに1度は視界が遮られるようなイメージだ。当然のように投げてもらったボールは全く捕れなかった。

 このトレーニングの狙いを、指導した白石トレーナーは「視界を遮るので、動体視力を鍛えてます」と説明。視界を制限すると、集中力を高めないと動くボールを見られず、眼球の動きなどが鍛えられる。オフに日本ハム・斎藤や近藤、ソフトバンク・上林も導入した。初体験のオコエは「見えにくい状態になるので、外すとはっきり見えるようになる。目がスッキリしてボールも見えやすい」と効果を実感した。

 チームは昨季、終盤に失速し3位。ペゲーロやウィーラーら外国人の打撃頼りだったことは否めない。走塁改革などで外国人に頼らない攻撃を目指している梨田監督。打力アップにつながる武器を手にしたのかもしれない。(安藤 宏太)

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