【西武】雄星、最速１５１キロ貫禄１０球斬り

◆紅白戦　白組１―１紅組＝特別ルール＝（１８日・南郷）

　３年連続の開幕投手に指名されている西武・菊池雄星投手（２６）が１８日、今季初の実戦登板で格の違いを見せつけた。宮崎・南郷キャンプで紅白戦に先発し、ゆったりとした２段モーションから投げ込む直球は最速１５１キロを計測。１回、打者をわずか１０球で料理し、「十分だと思います」と満足げにうなずいた。

　精度向上に取り組んでいるフォークも上々だった。先頭の外崎には、１ボール２ストライクから内角に落として空振り三振に。続く森には１５１キロの直球で空振りを奪った後、真ん中から内寄りに１３９キロを落として二ゴロを打たせた。「左打者には、直球かスライダーを待ってる中で食い込む球が投げられれば。ああいう軌道で行ってくれたら」と手応えを口にした。

　辻監督も「いろんなことを試しながら投げていた。フォークも十分に使えると思う。このキャンプを見てて、風格も感じられた。彼に不安はないです」と、順調な仕上がりぶりに目を細めた。（片岡　泰彦）