【楽天】サイドスロー左腕・高梨、侍に初選出「2年目で機会を頂けたことに感謝」

スポーツ報知
「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」日本代表に選出された高梨

 楽天・高梨雄平投手(25)が20日、3月3日にナゴヤD、4日に京セラDでオーストラリアと対戦する「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」で、日本代表に選出された。

 この日、沖縄・金武町キャンプの練習後に会見をし「去年1年間しかプロを経験していないけど、2年目でこういう機会を頂けたことをすごく感謝しています。(代表は)テレビの中の舞台。正直、自分がジャパンのユニホームを着るという実感もない。着てみてどうなるかは楽しみ」と意気込んだ。

 川越東高から早大に進学した高梨は大学3年だった13年4月に東京六大学の東大戦でリーグ史上3人目となる完全試合を達成。JX―ENEOSから16年ドラフト9位で楽天に入団した。新人だった昨季は中継ぎの一角として開幕1軍の座をつかみ取ると46試合に登板。防御率1・03の安定感を見せると、CSでは第1S、最終Sで8試合中7試合に登板した。

 年俸800万円から、新人で12球団最高となる275%増の今季3000万円に大幅昇給。これまで日の丸とは無縁で、JX―ENEOS時代には試合出場すら少なく、野手転向も検討され、ネット裏でのビデオ撮影などの裏方仕事も経験した。

 侍ジャパン・稲葉監督が視察に訪れた16日の練習試合・阪神戦(宜野座)ではまさかの1回6安打7失点と大乱調。それでも指揮官は「打たれたときの立ち振る舞いや、打たれたボールを見ることができた」と前向きなコメントを残していた。

 ◆高梨 雄平(たかなし・ゆうへい)1992年7月13日、埼玉・川越市生まれ。25歳。小学3年時に川越リトルで野球を始め、中学では川越シニアに所属。川越東で阿井英二郎監督(元日本ハムヘッドコーチ)の下、3年夏に埼玉大会4強。甲子園出場なし。早大からJX―ENEOSに進み、16年夏にサイドスローに転向。16年ドラフト9位で楽天入団。背番号「53」。175センチ、81キロ。左投左打。独身。

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