【楽天】下妻、打の成長光る同点3ラン 2番手捕手争いに伏兵出現

スポーツ報知
9回1死、一、二塁、左越え3ラン放った下妻(中央)はベンチのナインに迎えられる

◆練習試合 楽天7―7韓国・ハンファ=特別ルール=(21日、金武町)

 楽天・下妻貴寛捕手(23)が、3点を追う9回1死一、二塁でカウント3ボール1ストライクから直球を捉え、左翼へ同点3ランを放った。17日の韓国・サムスン戦(金武町)に続く2打席連続本塁打となり「カウントも打者有利だったので、真っすぐを1球で捉えようと思った。1本打つのと2本打つのでは違うので、2本目を打てたのはうれしい」と声を弾ませた。

 まさかの伏兵の出現だ。楽天のレギュラー捕手には嶋が君臨するが、2番手以降を細川、伊志嶺、足立、山下、堀内らと争っている。酒田南高から入団6年目だが、ここまで5年間で13試合の出場で10打数1安打。打撃力が課題だったが、ここまで対外試合では3試合に出場し、4打数2安打(2本塁打)5打点。梨田監督も「打つのはだいぶ成長している。今のところはうちのホームラン王。競争? あまり考えたくないね。今日は褒めたい。『本妻』になれるかだね」と興奮気味にたたえた。

 今キャンプでは日が暮れるまでグラウンドに残って、ティー打撃を繰り返している下妻。メジャーリーグで主流ともなっているフライを打つ打撃を理想に掲げながら結果を残している。大谷翔平似の甘いマスクが売りの23歳は「守りには自分でも自信のあるところもある。あとは打つだけと球団の方とも話した。キャッチャーの争いは厳しいと思うけど、生き残れるようにしたい」と意気込んだ。

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