【広島】奨成“神ってる”初陣で2安打!初マスクも

スポーツ報知
7回にプロ初安打を放った中村奨

◆練習試合 広島3x―2セガサミー(21日・天福)

 広島のドラフト1位・中村奨成捕手(18)=広陵高=が21日、2軍キャンプの宮崎・日南で、社会人野球・セガサミーとの練習試合に「1番・DH」で先発。デビュー戦で4打数2安打をマークした。ともにクリーンヒットではなかったものの、昨夏の甲子園で大会新記録の6本塁打を放った“神ってる”男ぶりを発揮した。

 7回無死一塁の4打席目に“プロ初安打”が生まれた。詰まった打球が中前に落ちた。さらに、9回先頭の5打席目は平凡な飛球だったが、相手の拙守で中前に落ちる二塁打になった。その後、2死一、二塁から船越の左前安打でサヨナラのホームを踏んだ。

 「全然、自分のスイングができていない。ヒットと思っていない」とマルチ安打にも不満顔。「もっと振れると思う。同じ“失敗”をしないようにしたい」と“結果オーライ”としなかった。

 7回の守備からマスクをかぶり、3回を無失点に抑えた。一方で、8回2死二塁で直球を“プロ初捕逸”。「技術不足」と反省した。水本2軍監督は、次の23日の練習試合以降も積極的に起用する方針を示し「上体を頼りに投げていたのか、スローイングが安定していない」と課題を克服していくことを期待した。

 「満足していない。点数はつかない」。笑みを見せなかった中村奨の姿に大物ぶりが感じられた。(伊井 亮一)

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