【DeNA】ドラ1東、150キロデビュー…G007「直球ホップは楽天・松井級だ」

スポーツ報知
8回から3番手で登板し、2回1失点で勝利投手となった東

◆練習試合 DeNA9X-7KIA(23日・宜野湾)

 DeNAのドラフト1位・東克樹投手(22)=立命大=が23日、韓国KIA戦で実戦デビューし最速150キロをマークした。先発ローテ候補が8回から2イニング登板。制球が乱れ2安打1失点し「直球が思った所に投げられなかった。20点です」と反省ばかりだったが、視察した巨人・志田スコアラーが「ホップする直球は(楽天の)松井裕樹のよう。投手で新人王候補の一番手」と評価するなど、セ・リーグ球団の007をうならせた。

 決して満足いく投球ではなかったが、素質は十分見せつけた。いきなり二塁打を浴び1死三塁。1ストライクから左打者の内角へ投げ込んだ球がファウルとなりこの日最速の150キロをマークした。大学時代の最速が152キロの左腕がプロ初登板の2月で大台に乗せた。それでも「球速がそこまで出ていたのはうれしいけど、それ以前の問題。初速と終速の差がない球を求めていきたい」と冷静だった。

 それでも与えたインパクトは大きかった。広島・奥スコアラーは「まだまだ球速は上がってくる。昨年CSで救援した今永をイメージしていかないと」と警戒。中日・加藤スコアラーは「球は本当に速い。正直びっくりした。ベース上で強いボール」と目を丸くした。

 1点を許した直後の8回1死一塁では右打者にチェンジアップで狙い通りの三ゴロ併殺打を奪うなどクレバーな投球も見せた。「マウンドに上がって一気に緊張した。上下のバランスを合わせてリリースポイントを安定させたい」。地に足をつけ東がドラ1らしさを見せつけていく。(岸 慎也)

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