【楽天】内田靖人、8戦3発 初開幕1軍アピール

スポーツ報知
6回無死一、二塁から左越え3ランを放つ内田

◆練習試合 楽天4-5オリックス(27日・清武)

 楽天は27日、宮崎・清武のSOKKENスタジアムで、オリックスとの練習試合(球春みやざきベースボールゲームズ)を行い、守備から途中出場した内田靖人内野手(22)は、6回に左越え3ランを放った。今季の対外試合8試合全てで安打を放ち、28打数9安打、打率3割2分1厘、3本塁打、9打点と、初の開幕1軍へアピールを続けている。

 やや右脇を開けて構えた内田が、迷いなくバットを振り切った。放物線を描いた打球は、左中間フェンスを越える。6回無死一、二塁で迎えた第1打席。オリックス・吉田一の1ボールからの138キロ直球を、完璧にとらえた。今年の対外試合3本目となる一発に「ファーストストライクから振っていこうと思っていた。練習の成果が試合で出ている」と胸を張った。

 初の開幕1軍へ、猛アピール中だ。今年の対外試合8試合、全ての試合で安打を放ち打率3割2分1厘、3本塁打、9打点。昨季は1軍7試合でチャンスをもらいながら、21打数1安打、打率4分8厘と厳しい結果に終わっていただけに「去年は悔しいシーズンだった。今年こそは、という思いはある」と表情を引き締めた。

 考え方を変え、結果につなげている。昨季までは、狙い球を絞っていても、狙い球ではない甘い球を見逃すと後悔することがあった。「去年までは、ボールを追いかけてしまうことが多かった。腹をくくることができなかった。(松井)稼頭央さん(西武)ともそういう話をしていて、生きてるのかなと思います」。自主トレを共にしたレジェンドの教えも胸に、腹をくくり打席に立っている。

 梨田昌孝監督(64)も「だいぶ成長してきた。タイミングの取り方とか。競争が激しい中で、結果を出している。大学に行っていれば、1年目の年」とプロ4年間で培ってきたものを高く評価した。ウィーラー、アマダー、銀次、今江ら強打者がひしめく一、三塁争い。「開幕1軍を目指してアピールしていきたい」と話す昨季のイースタン・リーグ本塁打王が、待望の和製大砲として居場所をつかんでいく。(山口 泰史)

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