【オリックス】増井浩俊、地元・静岡のファン拡大をしたい
プロ野球の日本ハムから今季、オリックスにFA移籍で加入した、焼津市出身の増井浩俊投手(33)=静岡高出=が、新天地で元気いっぱいの姿を見せている。キャンプインからちょうど1か月。宮崎で精力的に体を動かしたプロ9年目の右腕に、現在の心境を聞いた。
―新天地でのキャンプを終えて。
増井「思った以上に、楽しくやれています。(1軍に)若い選手が多く、年が近い選手は少ないので最初は苦労しました(笑)。でも、仲良くなって若い選手と一緒にスマホのゲームをしたりする仲になっていますね。特に、鈴木優(投手、21)が僕に、気を使うことなく『やりましょうよ』と、声を掛けてくれましたね」
―キャンプでは実戦登板しなかったが、3日のオープン戦(対横浜)で初登板の予定です。
「対打者はやっていないですね。でも、ブルペンでは、しっかり投げられました。走者を出してからの投球は、試合の中で確認していきたい。今は良い状態でやれています。実戦が楽しみですね」
―今季、西武からメジャーのパドレスに移籍した牧田とは同郷、同年代。
「牧田とは同い年で、小学生の時から知っている選手。意識する選手です。牧田はアメリカへ行きましたけど、自分は自分で、ここと決めて行く道を決めました」
―連絡は取っている?
「(アメリカに)行ってからはしてないです。行く前は頻繁にしてましたね。お互いにいろいろと、野球とか現在の状況(当時は移籍決断前後)とか、野球以外の話もしました。弟も牧田とは一緒に社会人(日本通運)でプレーしていて仲が良かったので、結構、話しますね」
―母校の静岡高が2年連続でセンバツ出場。直接応援に行く予定は。
「監督も僕の時代とは違う方ですし、試合もあるので、特にないと思う」
―甲子園に出向くことはなさそう。
「それもないと思います」
―何か差し入れとかは考えている?
「スポーツドリンクとかですかね。まだ(決めてない)。メーカーさんと協力して何か贈ろうかなとは思います。(過去には)練習球、ボールとか、ですかね」
―母校の戦いには注目している。
「最近、母校が強いのでうれしいですし、何とか優勝してほしいですね。いつも良いところまで行けているので、全国で上まで行ければ静岡の野球が盛り上がると思う」
―福良監督は、抑えを任せると、すでに明言している。今季の目標は。
「やっぱり、(12球団で)一番優勝から遠ざかっているチームと言われているので、リーグ制覇できるように力になれればいいと思います。あとは、オフに県人会の野球教室で地元に帰ったんですが、オリックスファンが静岡に、本当少なかったです(笑い)。ここで頑張ってなんとか、静岡のファン拡大をしていきたいです」
◆増井 浩俊(ますい・ひろとし)1984年6月26日、焼津市生まれ。33歳。静岡高から駒大に進学し、東芝から2009年ドラフト5位で日本ハムに入団。12年には、45ホールドをマークし、最優秀中継ぎ賞を獲得。プロ通算33勝28敗110セーブ、129ホールド。17年のWBC日本代表。家族は夫人と2男1女。181センチ、70キロ。右投右打。