【日本ハム】加藤が3回パーフェクト「ストレートでしっかり打ち取れた」

スポーツ報知
3イニングをパーフェクトに抑えた日本ハムの先発・加藤

◆オープン戦 日本ハム6―8ロッテ(3日・札幌ドーム)

 日本ハムの加藤貴之投手(25)が3日、ロッテとのオープン戦(札幌ド)に初先発し、3回をパーフェクトに抑えた。打者9人の41球で終わらせ、先発ローテ入りへ大きく前進。吉井理人投手コーチ(52)は左腕の今季の目標に150投球回到達を希望。チーム2位の120投球回だった昨季からさらに上積みし、先発投手陣の軸となることを目指す。

 加藤の速球がさえた。2回表1死走者なし。ロッテのドラフト1位ルーキー・安田を迎えた。高校時代はチームメイトの清宮と比較されてきた大型新人を138キロの直球で二ゴロに仕留めた。「ランナーのいない状態で勝負したかった。良い雰囲気は持っている。少し怖かった」。相手へのリスペクトを言葉に込めつつも、プロの厳しさを教えた。

 完璧な内容だった。130キロ後半ながら切れのいい速球を中心に凡打の山を築いた。「ストレートでしっかり打ち取れた。自分の一番の特徴でもあるので」。41球の完全投球。会心の出来に、降板後はブルペンに直行した。「クイックで。ランナーが出なかったので、想定して投げました」。セットポジションから約25球を投げて調整した。

 吉井コーチは左腕の昨季との違いを聞かれ、「いつもの加藤です」と語った。昨季は21試合に先発し、6勝6敗に終わったが、「勝ちは時の運。去年はうまくいったら12、3勝している」と続けた。打線の援護があれば、勝ち頭になり得る存在だと期待している。

 吉井コーチが目標に掲げたのが投球回。「チームの中心になるなら、150回は軽く超えて180近くまで行ってほしい」。昨季はチーム2位の120回。1位だった有原投手の169回に迫る数字を求めた。

 150投球回到達は各球団のエースの証しだ。加藤は「もっと信頼を得られるように。次は長いイニングを投げると思うのでもっといいピッチングをしたい」と意欲的。先発陣の軸と期待される左腕は、早くも次回の登板を見据えた。(秦 雄太郎)

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