【オリックス】4年目・宗が衝撃の先頭弾!…父はギニア人でオコエらと「ハーフ会」結成

スポーツ報知
初回無死、右越えに先制ソロを放ち、ナインとハイタッチする宗

  4年目の宗(むね)が、衝撃弾で外野のレギュラー候補に躍り出た。初回、バリオスの内角高め145キロを捉え、弾丸ライナーで京セラDの右翼席最前列に突き刺した。オープン戦チーム1号となる先頭打者アーチ。「入るとはあんまり思わなかった。1番打者なので、真っすぐを仕留めようと思って振り抜きました」と照れ笑いした。

 父がギニア人のハーフは、機動力でもアピールした。7回に二塁左のゴロで快足を飛ばし内野安打とすると、次打者の初球で二盗。昨季チーム盗塁数がリーグ最少の33と機動力不足に悩む福良監督は「どんどん行ってくれれば」と足攻のキーマン候補の台頭を喜んだ。

 打撃面は今季の取り組みが形になっている。米村2軍チーフコーチ兼打撃コーチの指導でタイミングの取り方を改善。右足をかつてのイチローのように振り子気味に動かし、左足付近に一度地面に付けてから踏み込むフォームで一発を放った。「早くタイミングを取ることを教わった。球がゆっくり見られるんじゃないかと」。一方で内野安打の打席では足の使い方を変えるなど、試行錯誤を重ねながら進化を図っている。

 守備は反省 本職の遊撃から、能力をさらに生かすためキャンプ中に外野へ転向した。中堅争いでは、後藤が2軍調整中。開幕の「1番・中堅」を射止めるため、課題に掲げるのは守備だ。7回2死には柴田の打球の目測を誤り、頭上を越され三塁打に。「あのような打球は見たことない。やるべきは守備ですね」。オリックス待望のスター候補が、新ポジションでブレイクを目指す。(原島 海)

 ◆宗 佑磨(むね・ゆうま)

 ☆生まれとサイズ 1996年6月7日、東京都生まれ。21歳。181センチ、78キロ。右投左打。年俸600万。

 ☆球歴 横浜隼人高で通算26本塁打も、甲子園出場経験はなく、3年夏は県大会準決勝で敗退。14年ドラフト2位でオリックス入り。

 ☆憧れの選手 イチローを尊敬し、15年のほっと神戸での新人合同自主トレでは本人から「いいね、バッティングが柔らかい」と褒められ「夢か幻のようです」。

 ☆ハーフ会 ギニア人の父と日本人の母の間に生まれ、楽天・オコエらと「ハーフ会」を結成し、交流を深めている。

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