【阪神】6連敗「打てる気せん」 10日仙さん追悼試合で初勝利へ目覚めよ

スポーツ報知
オープン戦開幕から6連敗。重い雰囲気が漂う阪神ベンチ(カメラ・豊田 秀一)

◆オープン戦 阪神2―5中日(9日・甲子園)

 貧打のいら立ちを象徴するタクトだった。5回1死、中谷の2打席目は初球のチェンジアップを打ち上げる二飛。阪神・金本監督は6回表の守備から交代を命じた。「見ていて打てる気がせん。雰囲気もない。スイング自体は良くなっているけど、アウトのなり方が変わっていない」と、昨季20発を放った25歳のホープにダメ出しをした。

 完封負け直前、9回2死から4連打と押し出し四球で2点を返したが、これでオープン戦は2014年(引き分けの後、7連敗)以来の開幕6連敗となった。チーム打率2割1厘は12球団ワースト。中谷は1打席目が空振り三振で、10打席連続ヒットがない。速いストレートに差し込まれ、ボール球の変化球に手を出すパターンが続いていた。

 頼みのロサリオも3打席凡退で、オープン戦打率は1割1分1厘(9打数1安打)。試合開始の午後1時時点で7・6度の気温に、「寒さもあったのでコンタクトできなかった。こんな寒い日はなかなかない」と集中力を欠き、ボール球にも手を出す打撃が目立った。指揮官は「この時期は振って飛ばしたいというのがあるから」とかばったが、キャンプ時の猛打は影を潜めている。

 10日の中日戦(甲子園)は、1月に死去した星野仙一氏(享年70)の追悼試合。阪神監督時代の背番号77の特別ユニホームをスタッフ、選手が着用して臨む。主将・福留の志願の先発出場も、打線のスパイスになるはず。「(当日は)しっかり思いを込めて」と、語っていた金本監督。闘将の恩にオープン戦初白星で報いたい。(島尾 浩一郎)

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