【オリックス】宗、4戦3発トップタイ

スポーツ報知
3回1死、右越えソロを放った宗

◆オープン戦 巨人5-2オリックス(9日・ほっともっと神戸)

 宗の打球は上空でグングンと伸び、右翼席中段に着弾した。1―0の3回1死、野上の内角直球を捉え右越えソロ。4試合で早くも3号とし、オープン戦トップの広島・メヒア、ヤクルト・バレンティンに並んだ。それでも「いい感じで打てたんじゃないかなと。2本目ですね、実質」と、4日・DeNA戦(ほっと神戸)でのランニング弾はカウントせず、冷静に受け止めた。

 憧れの存在との一日が、成長につながっている。昨年末、球団OBのイチロー(マリナーズ)とほっと神戸で初めて自主トレ。「お話しする機会があった。打撃フォームのこととかイチローさんに意見を仰いだりできた」と刺激を受けた。佐竹外野守備走塁コーチからは「(イチローが来たら)お前、出られなくなるぞ」といじられていたが、イチローのマリナーズ復帰も決まって一安心。「憧れている選手。良かったです。メジャー決まって」と笑った。

 この日は開幕の「1番・中堅」を争う後藤も出場したが、4打数無安打2三振。今春、外野に転向した宗が、着実に差をつけ始めた。福良監督も「素晴らしいホームランでしたね」と目を細めた。イチローはいなくとも、頼もしい21歳が芽を出し始めている。(原島 海)

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