【楽天】開幕投手・則本、4回2安打無失点 大震災から7年「優勝して東北の皆さんと一緒に喜びたい」 

スポーツ報知
4回の投球を終えて、捕手・嶋(左)と共に笑顔でベンチに戻る則本(カメラ・馬場 秀則)

◆オープン戦 楽天4―2西武(10日・倉敷)

 先発した楽天・則本昂大投手(27)は4回2安打無失点と、すでに決まっている開幕へ向けて順調な仕上がりぶりをアピール。試合後にはあす11日に発生から7年となる東日本大震災について熱い胸の内を明かした。

 東北、仙台に本拠地を置く楽天にとって、東日本大震災の苦しみはどの球団よりも感じている。2011年3月11日は三重中京大2年だった則本。まだ楽天に入団する前だったが、13年に入団しエースとなり、しっかりと現状と向き合った。

 「毎回言うことですけど、震災があった当時僕はまだ楽天にはいなかった。この球団に拾ってもらって、東北の一員として戦っているので忘れてはいけない。語り継いでいかないといけないことだと思う。僕たちは野球を仕事でやっているので、ファンの人たちが僕たちのプレーを見て『勇気づけられた』、『元気をもらった』と言ってくれる人に、たくさんいてもらっているので、これからも少しでも多くそう言ってもらえる方々を増やしたいと思いますし、14年からは優勝からも遠ざかっているのでもう一度今年は優勝して東北の皆さんと一緒に喜びたいと思う。何年たっても傷痕は消えることはないので、それを背負いながらプレーしていきたいと思います」

 11日は登板予定のない則本。1日前ではあるが、東北の思いを背負った、力の入った投球だった。

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