【楽天】則本、4回無失点 星野さん故郷・倉敷で好投 震災も「背負いながらプレーしていく」

スポーツ報知
先発で4回無失点の好投を見せた則本(カメラ・馬場 秀則)

◆オープン戦 楽天4―2西武(10日・倉敷)

 強い思いがボールに乗った。則本は2回2死満塁、呉念庭を148キロの直球で中飛に打ち取った。4回2安打無失点。「ゼロで抑えられたのはよかった。試したいと思ったことはある程度できた」と満足げだった。

 この日のテーマはコーナーへの投げ分け。決め球フォークを封印し「相手がバットを出せないところで、ストライクを取りたかった」と見逃し三振を狙った。85球を費やし2Kに終わったが、仕上がりに問題はないようだ。スピードガンの誤作動で159キロが表示されても「どうこうはない」と、この段階での球速に興味はない。

 11日で東日本大震災から7年。当時は三重中京大2年だった。そして東北のエースとなり、今は熱い思いでマウンドに立っている。「語り継いでいかないといけないこと。何年たっても傷痕は消えることはないので、それを背負いながらプレーしていきたい」と話す。

 この日は故・星野副会長の故郷での試合。「今ここにいるのも星野さんのおかげ」と闘将への思いも重なった。「今年は優勝して東北の皆さんと一緒に喜びたい」。開幕戦へ向けてギアは上がっている。(安藤 宏太)

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