【日本ハム】清宮、6戦15打席ノーヒット…鎌ケ谷3878人ため息

スポーツ報知
2回2死、三振に倒れベンチに戻る清宮

◆オープン戦 日本ハム10―7DeNA(10日・鎌ケ谷)

 先輩から借りたバットも空を切った。8回1死の第4打席。清宮は「どれくらい変わるかな」と普段より20~30グラム軽い、横尾の870~880グラムのバットを拝借したが、三嶋の落ちる球にこの日2個目の空振り三振。オープン戦6試合計15打席ノーヒット(4四死球)で、外野場外の立ち見を含む2軍本拠地の観衆3878人から、ため息が漏れた。

 「自分の中で調子が悪い感じは全くない。全然打てない感じもない。気分が落ちたりもない」。弱みは見せないが、高校時代との違いを問われると「バットです。金属だったらな、というのがいっぱいある。ファウルになるとき。しょうがない」と唇をかんだ。

 栗山監督は「打ち取られ方が、いろんなことを学ばなければいけない形になっている。対処に困っている感じもある」と指摘。それでも「今は苦しむべき」と放任を貫く。一流は苦境から自力で芽を出す。「1軍でやれる能力があるはず。課題は数限りないけど。まず持っているものでやってみて。これじゃダメだ、足りないと思って、自分で工夫していくときに変化するべき。人から変化させられちゃいけない。絶対にね」。トンネルの先に開幕1軍が見える。(山崎 智)

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