【広島】高橋昂、開幕ローテ６番手だ！５回０封に緒方監督「大したもの」

◆オープン戦　広島３―３ヤクルト（１１日・福山）

　２年目左腕の高橋昂が、新たな世代の到来を感じさせる好投で開幕ローテを引き寄せた。オープン戦初の先発マウンドは、直球やスライダーを低めに集め、打たせて取る５回３安打無失点。三塁を踏ませず「自分の投球をしようと思っていた。０点に抑えることができて良かった」とポーカーフェースを崩した。

　今春のキャンプで評価を上げ、現在は九里と先発ローテの６番手を争う。「過剰に意識しないようにしていた」と振り返ったが、自らの力で大きく前進した。左腕の猛アピールに、緒方監督は「いいストレートを投げていた。結果も出ているし自信を持っていい。大したもの」と褒めたたえた。

　この日は、同じ２０１６年ドラフト組で「高校ＢＩＧ４」と並び称されたヤクルト・寺島と投げ合う場面も。花咲徳栄高で甲子園３度出場の高橋昂でも「（寺島は）ドラフト１位で、（２位の）僕より上で入っている。追い抜けるように頑張りたい」と控えめだったが、内容は圧倒した。

　チーム内の同期も台頭が目立つ。中継ぎでの活躍が期待されるアドゥワは、６回から２番手で１回１失点にまとめた。キャンプで侍ジャパンの稲葉監督から絶賛された坂倉は、３番手捕手からの飛躍が期待されている。「まだまだアピールしないといけない立場」と高橋昂。昨季も薮田、岡田らが急成長。球団初のリーグ３連覇へ若手台頭の好循環が止まらない。（種村　亮）

　◆高橋　昂也（たかはし・こうや）１９９８年９月２７日、埼玉県生まれ。１９歳。小３から野球を始め、栗橋東中時代は久喜シニア。花咲徳栄高では１年秋からベンチ入り。２年夏、３年春夏の３度甲子園に出場し、２年夏のベスト８が最高成績。１６年ドラフト２位で広島入り。昨年は１軍登板はなかったが、ファーム日本選手権に先発し、勝利に貢献。１８１センチ、８７キロ。左投左打。年俸６００万円。