【ロッテ】宮城・多賀城出身の平沢、4戦連続安打「勇気与えたい」

スポーツ報知
9回無死、平沢が中前安打を放つ

◆オープン戦 ロッテ2-1ソフトバンク(11日・北九州)

 腰を素早く回転させて打球にパワーを伝えた。平沢はギリギリまでボールを呼び込み強振すると打球は中前に抜けた。2―0の9回先頭。森の内角のカットボールを巧みにさばいて4戦連続安打。打率は4割2分9厘に上昇し「下半身主導のフォームで去年の秋も春のキャンプもやってきた。練習でやっていることが継続できている」とうなずいた。

 勝負の3年目。年々、野球選手としての使命感が強くなっている。13歳だった7年前の「3・11」は宮城・多賀城市内の実家にいた。電気、水道、ガスが全て止まった時の衝撃や被災した母方の祖母の自宅で泥をかき出す作業を行った記憶は今も鮮明に残る。「プロ野球選手としての立場もありますけど、宮城で育った人間として忘れてはいけない。風化させないようにしたい。僕らも一生懸命野球をやることで少しでも(被災者に)勇気を与えたい」。これからも熱い思いを内に秘め、全力プレーを披露する。(長井 毅)

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