【日本ハム】斎藤佑樹、大量失点ピンチを連続三振で脱出 開幕ローテ入りに望みの5回2失点

スポーツ報知
イースタン・リーグ開幕戦で先発し、5回2失点でまとめた斎藤

◆イースタン・リーグ ヤクルト2―2日本ハム(17日・戸田)

 日本ハムの斎藤佑樹投手(29)が開幕ローテ入りに可能性をつなげた。17日、イースタン・リーグ開幕戦のヤクルト戦(戸田)に先発し5回を5安打2失点。走者を出しながらも粘投し、試合を作った。2連戦の18日に先発予定の2年目・堀瑞輝投手(19)は千葉・鎌ケ谷の2軍施設で調整。開幕1軍入りに向けアピールを誓った。

 斎藤は辛抱強く腕を振った。2回。先頭・村上のボテボテの遊ゴロが内野安打になった。無死の走者を背負うと連打を浴び、右前に落ちる不運な適時打で2点を献上。大量失点の可能性もあったピンチで右腕は開き直った。「本当に粘り強くやるしかない。最少で切り抜けることを意識してやりました」。後続を三ゴロ、連続三振で仕留め、球場に立ちこめた不穏な空気を吹き飛ばした。

 持ち味は発揮した。低めに制球し長打はわずか1本。「最低限のことはできたかな。5回2失点と3失点じゃ全然印象が違う」。開幕ローテ入りを目指す上で、欲しかったのは結果。見守った荒木大輔2軍監督(53)は「2点はいい当たりじゃない。結果よりも内容を見てもらう感じだね」と合格点。走者を背負っても粘投する姿はアピールになった。

 だが、課題も見えた。5回は先頭打者に四球。0点で切り抜けたものの「1軍で活躍するにはそこを出しちゃいけない」と荒木2軍監督は苦言を呈した。次の登板は23日のイースタン・リーグ、DeNA戦(鎌ケ谷)予定で、1軍開幕前最後のアピールの場になる。「自分にできることをやるしかない。しっかり準備して備えます」と斎藤。81球を投じた右腕の表情は引き締まったままだった。(秦 雄太郎)

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