【ロッテ】菅野がプロ初の3安打「1年間を通してアピールし続けたい」

スポーツ報知
7回2死二塁、菅野が中越え適時二塁打を放つ

◆オープン戦 ロッテ3―5巨人(18日・ZOZOマリン)

 フルスイングから放たれた打球は逆風を突き破って中堅手の頭を越えていった。菅野は二塁に到達すると右翼席からの声援に左手を上げて応えた。2―2の7回2死二塁。甘く入った戸根の直球をジャストミートした。一時勝ち越しの適時打に「自分のスイングができた。追い込まれていたけど、うまく反応できた」と納得の表情を浮かべた。

 初回1死では巨人のローテ右腕・野上から左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、「良い投手から打てたのは自信になる」と胸を張った。オープン戦序盤は打率が1割台に低迷したが、連日の特打での速球対策が実った。この日の2二塁打でオープン戦は計4本、チームの“二塁打王”に浮上。明大で東京六大学リーグ新の28二塁打を記録した“ミスター・ダブル”が本領を発揮した。

 9回にも中前打を放ち、プロ初の猛打賞をマークし、「プロで初めての3安打。素直によかったです」。打率も2割7分8厘まで上昇した。右翼の開幕スタメンは決定的だが「試合に出させてもらっている立場。ポジションを勝ち取れるように1年間を通してアピールし続けたい」とドラ4。ルーキーらしく謙虚にまい進していく。(長井 毅)

 ◆菅野 剛士(すがの・つよし)1993年5月6日、東京・府中市生まれ。24歳。武蔵府中リトルシニアでは楽天・茂木、日本ハム・横尾らとチームメート。東海大相模では11年センバツ優勝。明大から日立製作所に進み、16年都市対抗では若獅子賞。17年のアジア選手権では社会人日本代表入り。17年ドラフト4位でロッテ入り。171センチ、83キロ。右投左打。年俸1150万円。

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