【日本ハム】今週末にも退院の清宮、ぶっつけ開幕1軍も 栗山監督「最後まで可能性探る」

スポーツ報知
週末にも退院する見込みの清宮

 日本ハムは20日、限局性腹膜炎でチームを離脱しているドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)が、早ければ今週末に退院すると発表した。この日は約1週間ぶりに食事と軽い運動を再開。栗山監督は「開幕スタメンに名前を連ねたら楽しみ」と開幕1軍に望みをつなぐ姿勢を明言し、ぶっつけ開幕1軍の可能性を探る考えを明かした。

 指揮官と谷ヘッドトレーナーによると、清宮は都内の病院にあるジムで自転車にまたがり軽く体を動かし始め、ペースト状のおかゆを食べた。12日に腹部の違和感、鈍痛などを訴えて入院。15日に一時退院後も、抗生剤の点滴治療を受け、19日までに検査数値が良化した。体重は5キロ減ったというが「ものすごく元気」(谷トレーナー)と症状がほぼ改善され、手術を回避し、保存療法で実戦復帰を目指す。

 週末に退院できれば即練習再開の予定。だが、オープン戦最後の23~25日のヤクルト戦(札幌D)には間に合わない見込みだ。30日の開幕戦まで、2軍戦は週明け27~29日のロッテ戦(ロッテ浦和)を残すが、オープン戦では7試合19打席、15打数無安打8三振の数字が残った。それでも、「1軍でやれる能力があるはず」と信じる栗山監督は、開幕1軍の選択肢を消していない。「学生の時だったら、退院して、練習したら、すぐ試合に出ていると思う。若いから体力がある。18歳だから。無理はさせないが、最後まで可能性を探る」と説明した。

 「何が起こるか分からないのがファイターズらしくていい。いきなり開幕戦でスタメンに名前を連ねたら、楽しみだろ。大谷翔平とか、ね」と野球少年のような笑みを浮かべた指揮官。球団の高卒新人では2013年の大谷以来の開幕スタメンへ。わずかでも希望がある限り、日本ハムはあきらめない。

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