【楽天】茂木、間に合った!1軍初合流で3打数無安打も梨田監督「問題なくできていた」

スポーツ報知
先発に復帰し、豪快なスイングを見せた茂木

◆オープン戦 西武3―3楽天(21日・メットライフドーム)

 昨年11月に右肘を手術し、出遅れていた楽天の茂木栄五郎内野手(24)が21日、西武とのオープン戦(メットライフ)で今季1軍初合流。「2番・遊撃」でスタメン出場した。6回裏の守備で交代するまで3打席に立ち、3打数無安打。それでも、守備でのスローイングを無難にこなすなど、30日の開幕戦(対ロッテ、ZOZO)スタメン出場へ見通しが立った。

 崩されることなく、茂木はバットを振り切った。3回の第2打席。1死一塁から、西武の先発カスティーヨのチェンジアップをとらえた。打球は正面をつき、右翼・外崎に処理されたが、復調気配を感じさせた。3打数無安打。「まだまだイメージとのズレがある。開幕まで少しずつ埋めていけたら」と話したが、その表情は明るかった。

 守備でも不安を払拭(ふっしょく)した。5回、金子侑の二塁ベース寄りの打球を処理すると、軽快に一塁へ送球。この日は1度だけだった送球の機会で、しっかり一塁へ投げ切った。「あとは足が止まってとか、深いところから投げることをやっていければ。実戦での守備が少ないので怖さはある。出ていけば、どんどん慣れてくると思います」とうなずいた。

 1軍合流を前倒しした。当初、22日までファームの試合に出場し、23日の巨人戦(東京D)で1軍合流の予定だった。この日はメットライフD周辺では激しい雪が降った。天候不順が予想されるなど、雨天中止があるファーム戦での調整の方針から切り替えた。ドームでの試合が続く1軍に早めに合流し「予定より少し早かったですが、1軍の試合に出られたところはよかった。思ったより動けていた」と話した。

 復帰を待ち望んでいた梨田昌孝監督(64)も「まだ状態がすごくいいとは言えないけど、出られたというのがよかった。(送球は)1球だけだったけど、練習から問題なくできていた」と目を細めた。

 残りオープン戦は3試合。「長いイニングを守って打席に立って、試合勘を取り戻していきたい」と話した背番号5が、「1番・遊撃」での開幕スタメンへ、最後の調整に入る。(山口 泰史)

野球

×