【オリックス】ドラ6西浦、初打席初安打デビュー…OB福本豊氏「飯食えよ」指令のワケは?

スポーツ報知
7回1死一塁、ロメロの代走で出た西浦(右)がコールされないので「00」番を合図するロサリオ(カメラ・豊田 秀一)

◆オープン戦 阪神2―6オリックス(24日・京セラドーム大阪)

 オリックスのドラフト6位・西浦颯大(はやと)外野手(18)が“プロ初打席初安打”の鮮烈デビューを飾った。1日体験で1軍に昇格し、7回から代走で出場。9回2死で打席が回り、昨季のセ・リーグのセーブ王のドリスから中前にクリーンヒットを放った。

 「めちゃくちゃ楽しかったです。積極的にいこうと思っていた。3回振って(ベンチに)帰って来たらいいと打席に入りました」

 バットだけではない。続く小田の初球に二盗を決め、左越え二塁打で生還した。「ナイスバッティング!」と出迎えた福良監督は「大したもんですね。いい経験をしたし、楽しみですね」と顔をほころばせた。

 試合前練習では、非凡なセンスを感じたOBの福本豊氏(70)にベンチ裏で呼び止められた。右足のステップの角度を助言されると共に、「飯食えよ!」と178センチ、68キロの体を大きくすることを求められた。まだまだ成長段階だが、潜在能力は、世界の盗塁王の目に留まったようだ。

 「自分の持ち味は足だし、どんどん走っていこうという気持ちはありました。やっぱり1軍のベンチはピリピリした空気が流れていました」と西浦は興奮気味に振り返った。25日からは2軍に再合流するが、何とも楽しみな逸材が現れた。

 ◆西浦 颯人(にしうら・はやと)1999年5月21日、熊本県生まれ。18歳。熊本北シニア時代はU―15日本代表に選出。明徳義塾高では1年から外野の定位置を確保し、春夏合わせ甲子園4度出場。2年夏の嘉手納戦では満塁アーチを記録。50メートル5秒9、遠投110メートルで高校通算29本塁打。目標はイチローで必勝祈願の絵馬に「ファーム首位打者」と記した。177センチ、68キロ。右投左打。

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