【中日】松坂、目標達成の5回3失点…国内で4307日ぶり打席にも立った

スポーツ報知
3回無死、打席に立った松坂

◆オープン戦 中日―ロッテ(25日・ナゴヤドーム)

 中日の松坂大輔投手(37)がオープン戦3度目の登板で5回6安打3四球3失点。5回100球をめどにしていた予定通り、93球を投げ抜いた。

 前回、14日の西武戦(同)では3回3安打5四死球2失点で76球を費やした。オープン戦最終登板に向けて「長いイニングを投げてない。決められた5イニングを投げられるようにしたい。(そのためにも)無駄な四球を出さないようにしたい」と意気込んでいたが、3回に突然、変化球が制球できなくなり、1死から連続四球。ただ、野球の神様に助けられて、その回を無失点に抑えた。

 1死二塁、加藤への4球目のカットボールがワンバウンド。大きく弾んだのを見て二塁走者・田村が三塁進塁を狙ったが、ボールが加藤の体に当たって捕手・松井雅の目の前に落ちる幸運で、ゆうゆうタッチアウトになった。

 バックの守りにも助けられた。2回1死二塁、菅野を右飛に打ち取った際に二塁走者の鈴木がタッチアップ。右翼・平田は捕球後、小さなテイクバックで素早く送球すると、鈴木を三塁で憤死させて併殺を完成させた。

 しかし4回に3点を失った。2死二、三塁で鈴木に右翼線の2点二塁打を献上して先取点を許すなど、3本の二塁打を含む4安打を浴びた。それでも、この回のアウトはすべて空振り三振で奪う意地を見せつけた。

 久々にバットも握った。「9番・投手」で先発したため、3回先頭で打席に登場。二ゴロに倒れた。1点差に追いつき、一打同点の場面だった4回2死一、二塁でも出番が回り、こちらも遊ゴロ。それでも、日本ではプロ初本塁打を放った2006年6月9日の阪神戦(甲子園)以来、4307日ぶりの「打者・松坂」だった。

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