【ロッテ】井口野球の神髄見えた! 本盗ダブルスチールでOP戦白星締め

スポーツ報知
選手交代を告げる井口監督

◆オープン戦 中日2―7ロッテ(25日・ナゴヤドーム)

 ロッテが機動力を生かした攻撃でオープン戦最終戦を白星で飾り、8勝4敗2分けの勝率6割6分7厘の2位で終えた。

 3―2と1点リードの6回1死から鈴木が右前打で出塁。菅野も右前打で続き、1死一、三塁へとチャンスを広げた。福浦の3球目に一塁走者・菅野がスタート。捕手が二塁へ送球した瞬間に三塁走者・鈴木が本塁へ突入した。遊撃手・京田からの送球が高めに浮き、4点目を奪った。仮にストライク送球でも完璧にセーフのタイミングだった。ダブルスチールを成功させ接戦をものにした。井口監督は「選手にはああいうところで点を取っていこうと話している。今日みたいに打てればいいですけど、なかなか打てないゲームもある。1点でも多く取る作戦をしないとこのチームは勝てない。シーズン中も(ダブルスチールは)増えると思う」と手応えを口にした。

 打線は13安打の猛攻で、7度目の2ケタ安打。打線は水物といわれるが、走塁にはスランプがない。井口監督は「積極的な走塁のアウトは責めない」としていおり、「一つ先の塁を狙う」意識を選手間に浸透させてきた。8度の盗塁を企図し、5度成功させ、7点のうち4点を足を絡めて奪った。

 長打力不足を「機動力」でカバーし、得点力アップにつなげる“井口野球”の神髄が垣間見えた最終戦だった。

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