【楽天】岸、6回完全に「逆に怖い」

スポーツ報知
先発し6回を完全に抑えた岸

◆オープン戦 巨人4―3楽天(25日・東京ドーム)

 9回まで投げていたら―。誰しもがそう思ってしまうほど岸の投球は文句なしだった。開幕を想定したオーダーの巨人を相手に6回79球でパーフェクト。「全部の調子が良くて最高の終わり方ができたと思うけど、逆に怖い」とぜいたくな悩みを口にした。

 嶋のミットは動かない。最速143キロの直球と110キロ前後のカーブで緩急は自由自在。「全部がコントロールよく投げられて、変化球でもストライクが取れた」と納得。梨田監督も「本当に精密機械みたい。完璧。投手の教科書のよう」と最大限の賛辞を贈った。

 定評ある制球力がさらに増した。キャンプのブルペンで佐藤投手コーチから、10球中何球ストライクが入るか数えるように指示を受け、徹底した。制球への意識はさらに深まり、オープン戦では16イニングで2四球。「佐藤コーチのキャンプでの取り組みのおかげだと思う」と振り返った。

 本拠地開幕となる4月3日の日本ハム戦での登板が確実。亡くなった星野仙一副会長の追悼試合として背番号「77」をつける大一番だ。昨季は開幕投手に内定しながらインフルエンザで回避した苦い思い出がある。「あとは体調だけ整えて開幕を迎えられるように」と気を引き締め直した。(安藤 宏太)

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