【日本ハム】北広島市決定の決め手は「描いたボールパーク構想に近かった」

スポーツ報知

 日本ハムは27日、札幌市内で会見し、ボールパーク構想の候補地が北広島市の「きたひろしま総合運動公園」に決定した5つの理由を説明した。新球場は本年中に建設の可否を検討し、2020年にも着工する方針。竹田憲宗球団社長は「究極を目指し、北海道のシンボル、北海道の宝を目指していきます」と力強く宣言した。

 竹田球団社長は胸を張って宣言した。「日本を代表する、世界へアジアへ誇れるような空間を創造したい」。2023年の開業を目指し、動き出したボールパーク構想。球団の夢の実現場所として「きたひろしま総合運動公園」が選ばれた理由を三谷仁志・事業統括副本部長が説明した。

 選考理由は大きく5項目。「地域の方々の賛同」、「パートナーの協力」、「全域からのアクセス」、「選手、チームの環境充実」、そして最大の決め手となったのが「対象用地の魅力」だった。「(北広島市のほうが)我々が描いたボールパーク構想に近かった」。球団は当初、札幌市、北広島市の2つの候補で異なるボールパーク像を描いていた。だがアジアNO1のボールパークを目指すと宣言した当初イメージが、より北広島で実現可能だと判断したと説明。予定するホテル、温泉施設、子育て支援施設など球場周辺施設を実現する上で、北広島市が上回った形になった。

 候補地として集客面の不安は残る。課題とされる交通アクセスの観点から、平日終業後に観戦していたファンの足が遠ざかることも懸念される。だが三谷副本部長は「平日たとえ今の札幌Dよりも集客が減ったとしても休日より楽しんでいただける空間をつくる」。周辺施設を含めたエンターテインメントで消費者の滞在時間を長くし、より満足度を高められると説明した。

 新球場実現に向けまだまだ課題は多いが、今後は新設された「株式会社北海道ボールパーク」を中心に協議を進める予定。本年中に建設の可否を判断し、23年の野球場開業に向け20年の着工を目指す。

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