【楽天】茂木、開幕初球安打!6の1も前向き

スポーツ報知
1回無死、左前安打を放った楽天・茂木

◆ロッテ2―3楽天(30日、ZOZOマリン)

 楽天は30日、ロッテとの開幕戦(ZOZO)に、延長12回3―2で競り勝った。同点で迎えた12回、2死一、二塁から途中出場の藤田一也内野手(35)が決勝の右前適時打。5時間の熱闘を制し、2年連続で延長となった開幕戦を白星で飾った。右肘手術から開幕に間に合った茂木栄五郎内野手(24)は「1番・遊撃」でスタメン出場。初回の初球をはじき返す“プレーボール安打”で2018年のスタートを切った。6打数1安打だったが、今季も不動のリードオフマンがチームの先陣を斬る。

 逆らうことなく、茂木は逆方向へはじき返した。鋭いライナーが左翼前に弾む。初回、先頭で打席に入るとロッテ先発・涌井の外より144キロを、迷いなく振り切った。今季の初球を、鮮やかな左前打。シーズン開幕直後の一撃に「タイミングが合ったらいこうと思っていた。あの打席は、素直にバットが出てくれました」と振り返った。

 現状でのベストを尽くした。昨年11月の右肘手術から、開幕戦が1軍復帰5戦目。バッティング内容は、理想から遠い。「自分ができることをやろうとしている。求めすぎることはないんじゃないかと。外野の頭を越える打球が理想だけど、そこまでは。そのうちできると信じ、今は自分のできることをやろうと、打席に入っている」。無理な長打狙いを捨てたからこそ生まれた、18年初安打だった。

 チームが求める機動力野球にも適応している。初回に安打で出塁後、続くペゲーロがフルカウントとなったところでスタート。ペゲーロの左前打で、一気に三塁を陥れた。試合前ミーティングで、梨田監督は「走塁を継続してやる。(オープン戦で)いい結果も出ている。去年は連敗があったけど、打てないときに足を絡めていくことで連敗もなくなる」と機動力野球を強調。1番打者として、初回から期待に応えた。

 2打席目以降は安打が出ず、初戦は6打数1安打に終わった。それでも「もう1本出しておきたかったですけど、チームが勝ったから明日を気持ちよく迎えられる。勢いに乗って、明日は爆発したい」と前向きな背番号5。今季も打線の先頭に立ち、チームに勢いをもたらす。(山口 泰史)

野球

×