【楽天】島内、2安打!星野さんに届けた

スポーツ報知
初回、先頭の島内は左前打で出塁。マウンドには故・星野元監督の背番号「77」が刻まれた

◆楽天0―2日本ハム(3日・楽天生命パーク)

 楽天は3日、ホーム開幕戦となる日本ハム戦(楽天生命)に敗れ、開幕2戦目から3連敗となった。試合開始前には、1月に70歳で亡くなった星野仙一元監督の追悼セレモニーを行い、全選手、首脳陣が背番号「77」のユニホームを着用。しかし、特別な一戦を勝利で飾ることはできなかった。明大の後輩にあたる島内宏明外野手(28)は「1番・左翼」でフル出場し、3打数2安打1四球と1番の役割を果たした。

 予想外のボールに、島内のバットは鈍い音を残した。前進守備の二塁正面のゴロに、三塁走者・嶋はスタートを切れない。両軍無得点で迎えた8回、1死三塁。日本ハムの2番手・宮西にフルカウントから内角を続けられ、二ゴロに倒れた。「インコースが続くとは思わなかった。外野フライを打てればと思っていたけど、低め低めだった」と振り返った。

 1番としての仕事は果たした。ペゲーロが体調不良のため欠場。打線が組み替えられ、1番を任された。初回は左前打を放ち、二盗にも成功。その後も四球、中前打と出塁を続けたが、ホームは遠かった。終盤で回ってきたチャンスでは結果を出せず、「(特別な試合という意識は)もちろん。勝ちたかった」と短い言葉に悔しさをにじませた。

 2011年のドラフト6位。指名を推したのは、大学の大先輩で当時の監督でもある星野氏だった。「あまりしゃべったことがない。怒られたことも、あまり覚えてない。伸び伸びやらせてもらってた」。期待され、見守られていた。だからこそ「もっともっと活躍しないといけない」と強い思いを持って臨むシーズンだ。

勝ちこだわる姿勢を見習う 印象に残っているのは、何よりも勝ちにこだわるその姿勢だ。「星野さんは勝ちにこだわっていた人。いい形で明日につなげたかったけど、前を向いていかないといけない。明日、勝てるように頑張ります」。開幕を白星で飾った後、まさかの3連敗。それでも前を向いて、白星だけを追い求めていく。(山口 泰史)

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