【日本ハム】太田、今季初打席初安打で2連勝に貢献「気合、入ったっす」

スポーツ報知
9回1死、右中間へ三塁打を放ち、滑り込む太田

◆楽天2―5日本ハム(4日・楽天生命パーク)

 日本ハムの太田賢吾内野手(21)が4日の楽天戦(楽天生命)に途中出場。今季初打席初安打で、2連勝に貢献した。2―2の9回、右中間を破る三塁打。限られたチャンスをつかみ、近藤健介外野手(24)の決勝打をお膳立てした。チームは5―2で勝ち、今季初の連勝。投げては先発・高梨裕稔投手(26)が6回を2安打無失点の好投を見せた。

 冷たい雨と嫌なムードを、太田が切り裂いた。9回1死走者なし。2018年初打席の若武者は、内角低めのスライダーを迷いなく振り抜いた。降りしきる雨にも負けず、右中間を真っ二つ。「とにかく後ろにつなげようと思った。気合、入ったっす」。50メートル6秒1の快足を飛ばして三塁を落とし入れ、近藤の決勝打を導いた。

 流れを引き戻す一撃だった。8回途中から降り出した雨の影響か、オープン戦から無失点だった3番手・トンキンが、失策も絡んで同点に追いつかれた。広がる不穏な空気。7回に代走から出場した若武者は「ベンチに『代打、送るな』って念じていました」。守備固めや代走の起用が多い伏兵が、チャンスをものにした。信じて送り出した栗山英樹監督(56)は「ああやってアピールして、すごく意味のあるヒット」と称賛した。

 試合前には大谷翔平投手(23)のメジャー初本塁打を映像で見た。「ハンパない。あんなのイメージしたら、終わりますよ」と太田。憧れの舞台で躍動する元同僚に刺激を受けても、自分は自分だ。「僕は守備から入る選手」。プロ4年目で初の開幕1軍をつかんだ若武者。堅実な守備に勝負強さを身に着ければ、大ブレイクの予感が漂う。(秦 雄太郎)

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