【楽天】オコエ、今季初打席で本塁打 チーム5連敗も光

スポーツ報知
3回1死、先制の左越え1号ソロを放ち、雄たけびを上げるオコエ

◆楽天1―3日本ハム(5日・楽天生命パーク)

 今季初昇格となった楽天のオコエ瑠偉外野手(20)が5日、日本ハム戦(楽天生命)での初打席で今季1号を放った。3回1死走者なしから、先制の左越え1号ソロ。チームにとっても本拠地1号となる一発で先取点を奪ったが、チームは1―3の逆転負けを喫し、5連敗となった。

 高めに変化球が入ってくると、オコエは力強くバットを振り切った。十分な手応えに、バットを放り雄たけびを上げる。今季初昇格で「9番・中堅」でのスタメン出場。3回1死走者なしで迎えた今季初打席だった。日本ハム先発・村田の117キロをフルスイング。先制の左越え1号ソロを「うれしいですね。しっかり振り切れた。角度を付けて打てたのでよかった」と振り返った。

 開幕1軍を逃しても、手応えは感じていた。打率1割8分2厘と結果が出なかったオープン戦終盤、開幕に向けて主力の出場機会が増え、出番が減っていく中で、実は状態は上がっていた。ファームに合流後は4試合で16打数7安打、打率4割3分8厘。「去年、少しですけど、1軍で出た(打率3割)自信もあるし、オープン戦は全然ダメだったけど、よくなってきていた」。想像以上に早く巡ってきたチャンスにも、戸惑うことはなかった。

 しかし、この一発も起爆剤にはならず、チームは散発の4安打。追加点を奪えず、5連敗となった。この3連戦で合計3得点と貧打は深刻。「去年のいいときの感覚はまだ戻っていない。もっとよくなっていくとは思います。チームの勝ちにつながるように仕事をしていきたい」と頼もしく語った背番号9。その勢いが、どん底のチームに光をもたらす。(山口 泰史)

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