【阪神】メッセンジャー中5日で2連勝…16日国内FA取得予定も他球団に関心なし

スポーツ報知
試合後、金本監督(左)と力強くハイタッチするメッセンジャー(カメラ・酒井 悠一)

◆DeNA0―2阪神(5日・横浜)

 阪神のメッセンジャーが、8回3安打11奪三振の快投で今季2勝目を挙げた。奪三振など外国人投手の通算記録で上位に食い込む在籍9年目の右腕。今月16日にも国内フリーエージェント(FA)権を取得する。

 サクサクと片づけていった。「梅野くんのリードに助けられた。チームメートのおかげ。みんなに感謝したい」。開幕からいきなりの中5日で2連勝。今季初完封を目前にしても、メッセンジャーの興味はチームの白星だけに向いた。

 8回を96球で無失点。テンポ良くアウトを重ね、二塁すら踏ませなかった。「自分でもいい仕事ができたと思う」。自身が持つ外国人記録を更新し、通算24度目の2ケタ奪三振(11奪三振)のオマケ付き。昨年6打数6安打と打ち込まれた首位打者の宮崎は、3打数無安打に封じ込んで見せた。

 開幕戦と同様に女房役の梅野と呼吸を合わせ、この日はフォークを有効活用した。直球、カーブに加え、初球や早いカウントから勝負球を配球したことで、相手打線を翻弄。香田投手コーチは「悩みました。最後まで答えを出せなかった」と9回の判断を明かしたが、「無理をさせたくなかったんだと思う。首脳陣に気にしていただいた」と、右腕はどこまでも謙虚だった。

 在籍9年目。順調なら今月16日に国内FA権を取得する。8月には37歳。髪に白いものが増えても、前進を続けている。現役生活についても、「それはタイガース次第だね」と断言。他球団へ関心はなく、心には熱いチーム愛を持っている。

 昨年のCS第1ステージで敗れたDeNAに連勝。金本監督は「梅野がうまいことやっていた。内外角、高低と緩急と。今までのメッセのイメージをちょっと変えられるかな」と、バッテリーごと褒め上げた。開幕戦以来の貯金1。虎の柱は頑丈で頼もしい。(長田 亨)

野球

×