【DeNA】ドラ1東、7回1失点 150キロ9Kも黒星 ラミ監督「勝たせたかった」

スポーツ報知
6回2死一塁、大山を空振り三振に打ち取った東は審判にスイングをアピール

◆DeNA0―2阪神(5日・横浜)

 実力は十分に見せつけた。DeNAのドラフト1位・東がプロ初先発で7回6安打1失点、9奪三振の好投。しかし、味方打線がメッセンジャーの前に沈黙し、無念の黒星デビューとなった。

 開幕ローテの最後に巡ってきた初舞台。初回先頭・高山の初球をサイン違いで捕手・戸柱の足に当ててしまったが、「それで緊張が解けました」。MAX150キロの直球から110キロ台のカーブまで緩急を駆使して猛虎打線を黙らせた。しかし、4回1死からロサリオ、福留の連打と大山の犠飛で唯一の失点。「1球の重みを痛感した」。高めに抜けたカーブを叩かれてピンチを広げた、福留の右越え二塁打を悔やんだ。

 ラミレス監督も「素晴らしかった。勝たせたかったからもう1イニング行かせたが…」と悔しがった7回112球。しかし、立命大出身の左腕は「メッセンジャーはもっと球数が少ない。三振より打たせてとる方がいいのかも」と、セ界を代表する助っ人右腕と自分を比べて反省する意識の高さだ。

 実は先発デビューが決まった後、夢を見た。相手は阪神ではなく巨人だったが「7回1失点で勝ったんです」。勝敗は逆だったが、数字はピタリ正夢。「1試合だけじゃ分かりませんが、これが続けば自信になると思います」。次は必ず、勝敗の方を正夢にする。

(星野 和明)

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