【中日】新助っ人・ジー、完投セ一番乗りも見殺し…「人生最多」125球報われず

スポーツ報知
4回、追加点を取られたジーはがっくりとベンチに戻る

◆阪神3―1中日(7日・京セラドーム大阪)

 中日の新外国人、ディロン・ジー投手(31)が今季セ・リーグ一番乗りの完投をマークしたが、8回4安打3失点(自責2)で2敗目。味方打線に見殺しにされた。

 初回は京田の失策も絡んで先制点を献上。4回にも大山に2ランを浴びたが、5回以降で許したのは1安打のみ。調子は尻上がりによくなっていた。「肩の開きを修正したのが良かった。125球は試合で投げた球数としては人生最多だよ」。実際にメジャーでの最多投球数はメッツ時代の2014年5月4日にロッキーズ戦で投げた113球。未体験の球数ながら「体調は問題ない。疲れたけれど、決めるところは決められた」と胸を張った。

 2月の沖縄・北谷キャンプから中6日の日本流ローテーションを体験し、「こっちの方が楽だし合ってるかもね」と話していた。この日も「(中4日が主流の)米国と比べて2日も休みが多い。1試合あたりの球数が増えるのは当然だ」と語気を強めた。

 それだけに、ジーの献身的な投球に応えられなかった打線は罪深い。阪神打線の倍にあたる8安打を放ったが、わずか1得点。森監督は「見ての通り。打線は水物だ」とボヤいた。特に、福田が2、6、8回と得点圏に走者を置いて、いずれも凡退。2点を追う8回1死満塁ではマテオに三ゴロ併殺打に打ち取られ、追い上げムードを一瞬で打ち消した。「(力が入った?)そうです」と和製大砲は言葉少なだった。

 土井打撃コーチは、打率が2割1分9厘まで下降した福田にリラックスするよう求めた。「浮足立ってやられている。(相手の)ピンチは自分のチャンスと考えれば、もっと楽に打席に入れるんじゃないか」と、問題は技術面でないと強調した。

 また、好機の起用はなかったが、この日も9回に亀沢、藤井の代打陣がいずれも凡打に終わった。これでチームの代打陣は開幕から20打席無安打(19打数無安打、1打点、1四球)。野手層の薄さを露呈している。

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